リウマチ科

リウマチ科について

以前、関節リウマチは徐々に進行し、発症から10年以上かけて関節破壊が現れるとされていました。
しかし、近年の研究から、発症後早期に関節破壊が急速に進行することが明らかになっています。
痛みや腫れが顕著でなくても、関節内部では慢性的な炎症が続き、徐々に関節の構造が破壊されていきます。
それゆえ、早期発見・早期治療が重要であり、関節リウマチの確定診断も専門医に相談しましょう。早期治療により関節の機能を維持しながら、日常生活や仕事への影響を最小限に抑えやすくなります。

こんなお悩みございませんか?

  • 関節に違和感や痛みがある

  • 関節リウマチの治療をしたい

  • 複数の関節が同時に腫れる

  • 微熱や倦怠感が続いている

関節リウマチの原因

免疫系が組織を攻撃して発症する

関節リウマチにおける関節の腫れや痛みは、免疫系の異常が原因です。正常な免疫系は、体内に侵入した細菌やウイルスを攻撃し、排除する役割を果たします。一方、免疫系の異常により、自分自身の細胞や組織を攻撃し始めます。
この結果、炎症が発生し、関節の腫れや痛みなどの症状が現れます。炎症が続くとさらに悪化し、関節を覆う滑膜が腫れ、骨や軟骨が破壊されていくのです。

炎症性サイトカインなどで症状が悪化する

リウマチの炎症が進行すると、滑膜組織からTNFα、インターロイキン1 ( IL-1 ) 、インターロイキン6 ( IL-6 ) などの炎症性サイトカイン ( 炎症を起こす物質 ) などが放出されます。
また、炎症性サイトカインは、骨の新陳代謝で骨を壊す働きをもつ破骨 ( はこつ ) 細胞の活動も活発化させます。壊れる骨の量が、新たにつくられる骨の量を上回ると、骨が壊れていってしまいます。

関節以外に起こる症状

リウマトイド結節


肘の後面や膝の前面など、圧迫されやすい部位の皮下にできる小豆大から大豆程度の大きさの硬いしこりです。枕のあたる後頭部、指の背部、足の靴に圧迫される部位などにも生じる場合があります。
痛みは通常ありません。

肺障害


リウマチでは、肺にも障害がみられることがあります。間質性肺炎や肺線維症は「リウマチ肺」とも呼ばれ、その兆候として息切れや乾いた咳が挙げられます。また、肺に液体が溜まる胸膜炎にも注意が必要です。リウマチの治療薬や感染症も、肺障害を引き起こすことがあります。

二次性アミロイドーシス


長期にわたる関節リウマチの炎症が原因で、アミロイドという物質が体内の様々な臓器に沈着することがあります。消化管では吸収不良・便通異常・下痢、腎臓では蛋白尿・腎不全、心臓では不整脈・心不全などの症状があります。

強膜炎、上強膜炎


目の白目部分を強膜といい、強膜を覆う表面の薄い組織を上強膜といいます。関節リウマチではこれらの部位に炎症が起こり、白目部分の充血や痛みが生じることがあります。

当院の関節リウマチの治療方法

当院では、関節リウマチの早期診断と、副作用に注意した早期の的確な治療に努めています。現在は、リウマチによる関節の変形を進行させないことが要求されています。
そのためには強力な治療が必要になりますが、これらの治療薬には、まれに重い副作用をともなうこともありますので、その投与はリウマチ専門医によってなされるべきと考えます。また、整形外科的な視点から、手術が必要かどうかを的確に判断することも重要です。当院では、メトトレキサートを主体に、サラゾスルファピリジン・イグラチモド・タクロリムスといった内服から薬物療法を開始。治療経過により、生物学的製剤(バイオ製剤:注射)、あるいはJ A K阻害薬(内服)を使用します。

薬剤名 主な副作用
メトトレキサート 間質性肺炎・肝障害・骨髄抑制
サラゾスルファピリジン 皮疹・胃腸障害・肝障害
リマチル 皮疹・蛋白尿
タクロリムス 腎障害・耐糖能異常・高血圧
イグラチモド 肝障害・胃腸障害・骨髄抑制・ワーファリン禁忌

関節リウマチのリハビリテーションも行っております

関節の腫れや痛みがあるときは、無理に動かすことは避けなければいけませんが、まったく関節を動かさないでいると、関節が硬くなって動かなくなってしまいます。関節を温めて、痛みを抑えながら、ゆっくりと関節を動かす必要があります。無理な方向・強さで動かすと関節が変形するので、関節面に沿った動きが大切です。

お問い合わせ

058-242-2232

初めての方は土曜の午後のみ予約を受け付けております

  • 診療時間

    8:45~12:00 / 14:45~18:00
    ※土曜日は受付を8:45~17:00まで行います。

    休診日

    木曜、日曜、祝日

ページトップへ戻る